540-0012 大阪市中央区谷町2-2-22 NSビル6階
Tel:06-6910-2288 office@office-izutani.com

自社取得に取り組む理由

コンサルに頼らずに・・・ 

プライバシーマークの取得に取り組む前に、コンサルに頼らず、本や知り合いの会社からもらった資料を見ながら自社だけで取得できるのでないか?と考えられる方も多いのではないでしょうか?

実際に、自社だけで取得される企業様もいらっしゃいます。私自身も以前在籍した会社では自社取得の担当者として取り組みを行った経験もあります。(これは、制度が出来たばかりで、コンサルがいなかったという理由もあるのですが・・・)

ただ、自社だけで取得するのは時間と手間がかかります。よくあるのが、

 どこまでやれば良いかわからない。

プライバシーマークの取得には、自社に必要な個人情報保護の仕組み作りと運用、セキュリティ対策といったことが求められます。そしてこれらがJISQ15001に基づく審査基準をクリアしていることがを条件です。しかし、この基準というのが、はっきり決まっているわけではないため、どこまでやれば良いか、わからくなりやすいのです。こうなってしまうと、担当者が不安になり必要の無いところに力を注ぎすぎたり、反対に必要なことをしないままプロジェクトを前に進めてしまい、あとで大変なことになるというケースも考えられます。

必要の無いことをやってしまう。

プライバシーマークの取得は会社全体のプロジェクトとして取り組むのが原則です。しかし、最初は社員全員でやろう、と掛け声をかけても、途中から、通常業務が忙しいから等の理由から、1人抜け、2人抜けと、結局頑張っているのは、担当者1人だけ、ということにもなりがちです。そうなると、プロジェクトはなかなか進みませんし、周りの社員は担当者が何をやっているのかわからなくなります。すると、担当者は周りへの報告(私はこんなに頑張ってるんですよ!というアピール)に力を注いでしまい、プライバシーマークの取得プロジェクトが更に遅延してしまう、という悪循環に陥りやすいのです。

自社取得にはメリットもある

もちろん、コンサルを使わず自社だけで取り組む事にはメリットもあります。

自主的な社内風土育成

自社だけで取り組みで、取得までこぎ着けることが出来れば、自社独自の個人情報保護の仕組みを作り上げたという経験を得ることになり、会社にとって大きな財産となるでしょう。他の事業やプロジェクトを進める時にもこの経験が大きな地震となるでしょうし、自主的に物事に取り組む社内風土を作り上げていくことも可能です。

人材育成効果

プライバシーマークの取得には、社内だけでなく、社外の取引先等への協力も必要です。プロジェクトのリーダーは、これらの関係者との調整をした上で、様々な作業を進めていくことになります。大きな負荷と、責任が圧し掛かりますが、それを乗り越えることができた時、プロジェクトリーダーは社内で代えのきかない人材となっていることでしょう。

これらの効果を考えるのであれば、時間と手間をかけて自社だけで取得するのも、一つの投資です。プロジェクトを立ち上げる前に、なぜ自社だけで取り組むのか?その目的を明確にしておくことは、長い取得までの道のりを考えると重要なことだといえます。